バックアップとして2台用意すること
HDDは原則として消耗品で、数年単位で使用していくと寿命を迎えて故障します。機械構造や内部の記録部分など、故障する箇所は色々ありますが、いずれの場合も写真を取り出せなくなってしまいます。もし、手元にある写真を全てひとつのHDDに保存しているのであれば、その写真が全て損なわれてしまうことになります。
そのようなことにならないために、HDDで写真を残す場合は、必ずバックアップ用として2台目を用意しておきましょう。メインで使用するHDDとバックアップ用のHDDに、それぞれ同じ写真を保存しておく形です。そうすると、片方が故障してしまったとしても、もう一方に写真は残ります。その残った写真を、新しく購入したHDDに移せば、写真がなくなってしまうことはありません。特に問題のない使い方をしていれば、2台のHDDが同じタイミングで故障をすることはまずありません。そのため、問題なく写真を残せるでしょう。
持ち運びをしないのが基本
HDDは大量の写真を保管することができますが、ひとつの場所に設置して使用するのが基本です。HDD自体はそこまで重くはないので、持ち運びは可能です。ただ、持ち運んでしまうと、劣化が進行しやすくなり、早い段階で故障する可能性が高まります。したがって、持ち運ぶ必要がない場合に、HDDを選びましょう。頻繁に持ち運ぶのであれば、HDD以外を選択した方が良いです。
そして、HDDを使用する場合は、周囲の環境にも気を遣う必要があります。パソコンとHDD間で大量の写真の送受信を行う場合、HDDは熱を持ちやすくなります。その熱がこもらないよう、通気性が良い場所に設置しなければなりません。また、HDD自体に、放熱のためのファンが付いているものも多いです。そのファンがホコリを吸い込んでしまうと、故障のリスクが高まります。そのため、ホコリの少ない、きれいな環境で使用することが望ましいです。